『ハウス・オブ・グッチ』を観た。
Category : 劇場公開作品
1月30日(日)、シネマサンシャイン土浦にて。
『悪の法則』(2013)と『最期の決闘裁判』(2021)を足して二で割ったような“タフな女性”を描いたリドリー・スコットらしい作品。上昇志向がやたらと強くて無茶苦茶に剛腕だけれども、時代を先取りした意見も主張していて、キツい眼をしたレディー・ガガの猪突猛進な演技がグッド。
また、家業を継ぐつもりがなかった男が、巨大なファッションブランドを継ぎ、親族を蹴落として権力を掌握しながらも、浪費癖によって経営者の座を追われ、やがては破滅してゆく展開は、まるで『ゴッドファーザー』シリーズ(1972~1990)のようだ。死が近づきつつある父親が一度は勘当した息子をグッと抱きしめるシーンは、監督作で何度も“慈悲”を描いてきたスコットらしい場面である。
大仰なジェスチャーで「コンニチハ!」なアル・パチーノや、無能だけれども自信過剰にも程があるジャレッド・レトの、富への執着でギラギラしていたり、父親に認められたくてギャアギャア喚いたりと、劇薬のような過剰演技は皮肉な笑いを誘うけれども、物語がちょっと平板で盛り上がりに欠けるのが残念。
『悪の法則』(2013)と『最期の決闘裁判』(2021)を足して二で割ったような“タフな女性”を描いたリドリー・スコットらしい作品。上昇志向がやたらと強くて無茶苦茶に剛腕だけれども、時代を先取りした意見も主張していて、キツい眼をしたレディー・ガガの猪突猛進な演技がグッド。
また、家業を継ぐつもりがなかった男が、巨大なファッションブランドを継ぎ、親族を蹴落として権力を掌握しながらも、浪費癖によって経営者の座を追われ、やがては破滅してゆく展開は、まるで『ゴッドファーザー』シリーズ(1972~1990)のようだ。死が近づきつつある父親が一度は勘当した息子をグッと抱きしめるシーンは、監督作で何度も“慈悲”を描いてきたスコットらしい場面である。
大仰なジェスチャーで「コンニチハ!」なアル・パチーノや、無能だけれども自信過剰にも程があるジャレッド・レトの、富への執着でギラギラしていたり、父親に認められたくてギャアギャア喚いたりと、劇薬のような過剰演技は皮肉な笑いを誘うけれども、物語がちょっと平板で盛り上がりに欠けるのが残念。
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