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 11月11日(日)、MOVIXつくばにて。
 地球人のハルオと異星人のメトフィエスとの“哲学対決”は、難解な言葉と膨大な台詞による応酬がメインであるため、前二作のように会話が物語の停滞を妨げることはなく、「これからハルオはどうなっちゃうんだろう?」と、けっこう“ハラハラ”させてくれる。でも、押井守の作品みたいに“エキサイト”するってレベルではないのが残念。
 ゴジラとギドラのバトルもアクションが鈍重。黄金に光るギドラの三本の首にゴジラの体が包み込まれるロングショットは最高なんだけどなぁ。激しいバトルを意図していないとはいえ、『シン・ゴジラ』(16)でも本作でも、近年の日本のゴジラはあんまり動かないねぇ。
 双子の姉妹を登場させているため、モスラが出現することは分かり切ってはいるのだが、成虫がシルエットのみチラッと登場するだけで、モスラの「モ」の字も姉妹から発せられないのは、アニメで初めてゴジラシリーズを観る人には、ちょっと不親切じゃないか?『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』じゃないんだぞ!
 エンドクレジットの後は、げんなりした気分になるけれど、まぁ、それでも、観客が互いに意見を交換したくなるような、下っ腹にズシンとくる作品にはなっている。
 ゴジラ映画の新たなスタイルなのかなぁ・・・。それなら、もっと楽しませてくれ!
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 11月9日(金)、USシネマつくばにて。
 ポッカリと広がる暗闇をバックに青や赤といった街のネオンが眩しい夜のシカゴを捉えたカットが目を引きつけるが、ワルを初めて“処刑”した瞬間を市民に撮られた動画をパソコンで見ながら、ちょっとニヤッとする主人公に、「強盗に妻を殺されて娘を暴行された外科医の復讐の物語・・・、とはいえさぁ、なんだかオッサン、アブないんじゃないの・・・」という危険な雰囲気がプンプンと漂う。
 そりゃね、主人公を演じているのが、ブルース・ウィリスだもんね。悪人を成敗する時はパーカーのフードを被って、まるで『アンブレイカブル』(00)で演じた、“ヒーロー”みたいである。まぁ、独りで寝ている地下室の汚れた様子が映し出されるカットとか、主人公の荒んだ感情が伝わってきてゾッとするけどね。
 どんな人間でも助けなければならない外科医として、また、悪人には容赦のない制裁を下すヴィジランテとして行動する主人公の葛藤がちょっと弱いが、麻酔薬を注射した直後に脚をナイフで切開してブレーキ液を流し込むという敵への拷問シーンでは、手術の知識をフル活用したバイオレンス描写がけっこうイタイ。まぁ、アクションとしては、トイレでの銃撃戦のほうが迫力あったけどね。間抜けに死んでゆくワルもいて、なんだかオカシイ。ウィリスがデッカイ銃を乱射する場面は、さすが“ダイ・ハード”である。
 ラストカットは、本作のオリジナルである『狼よさらば』(74)へのリスペクトが、ひしひしと伝わってきて、アツイ。本作でも、『ジャッジ 裁かれる判事』(15)でも、ヴィンセント・ドノフリオは、イカツイ顔をしていても、いい演技してるよなぁ。
 10月7日(日)、シネマサンシャイン土浦にて。
 事件の黒幕はすぐに分かってしまうし、元CIA工作員である凄腕の主人公と闘うかつての仲間だったエージェントたちにあまり描写が割かれていないため、戦闘スキルが主人公と互角だと語られても説得力がなく、凄まじいハリケーンの最中でのクライマックスで次々と死んでいっても、「戦術のプロを相手に無謀なケンカを売ったノンプロ」にしか見えないのが、アクションがあの手この手で頑張っているだけに、余計に残念ではある。
 しかし、現在はタクシー運転手として働いている主人公と、絵の才能がありながらも今の生活に希望が見出せず、悪の世界に引き摺りこまれそうになる少年や、第二次世界大戦の時に強制収容所で生き別れ、長い年月が経った今も、姉の存在を片時も忘れない老人との、互いに心を通わせるシーンにこそ、監督のアントワーン・フークアが力を込められている気がしてならない。ストレート過ぎるほどの「人間の善意」に、まるでO・ヘンリーの短編小説を読んでいるような気分になるのだ。
前作の『イコライザー』(14)でも、身のまわりにある道具を武器にして敵を倒していた主人公が、それまでの物語のトーンをぶち壊すかのように、いきなり石油コンビナートを爆発するシーンが映し出されて面食らったが、映画のバランスを崩してでも、描きたいテーマや場面のために爆走するのが、“フークアらしさ”なのかもしれない。
 そんなアンバランスな演出を一本の作品として成立させているのが、心の弱い人間を厳しく諭したと思った次の瞬間、フッと笑顔になって相手を受け入れる、DIY精神が旺盛な主人公を演じたデンゼル・ワシントンの存在そのものであり、武器を何も使うことをせずに人生に悩んでいた人々の心に希望を与えたラストにスカッとする快作となった。
 10月9日(火)、USシネマつくばにて。
 ずっと以前に、『映画監督って何だ!』(06)という作品で、役者やプロデューサーを相手に悪戦苦闘していた映画監督を演じていた映画監督の望月六郎を観ていて、「あぁ、監督って大変な仕事なんだねぇ・・・」と、なんだかものすごく納得した記憶があるが、本作を観ている時にも、「あぁ、やっぱり映画監督って大変な仕事なんだねぇ・・・」と、しみじみ感じてしまった。
 作品のトリックには、若い頃の岡本喜八や市川崑が撮りそうな驚きがあり、物語前半の「?」が、後半で「!」となっていて、リアルタイムで起きるアクシデントまでも無茶苦茶なパワーで乗り切ってしまうサバイバルが笑わせてくれる。『アフタースクール』(08)や『鍵泥棒のメソッド』(12)のような話法のサプライズよりも、もうちょっとビジュアルに寄った演出をしている感じか?
 相当に荒削りな映画だけれども、だからこそ作り手のパッションがビシビシと伝わってくるのであり、ラストはけっこうイイ感じ。『カメラを止めるな!』は『人生を止めるな!』ってことなのかもしれない。生きていれば思いもよらないアクシデントなんてしょっちゅうだけど、だからこそ、奇跡のような瞬間に出会えるのかもしれないしね!
 10月2日(火)、シネマサンシャイン土浦にて。
 『アイアンマン3』(13)や『ナイス・ガイズ!』(16)のシェーン・ブラックが監督をしているから、プレデターによってガンガン人が殺されてゆくが、アメリカ軍の兵士や科学者たちも、プレデターに捕まった研究員を犠牲にしても銃撃をやめなかったり、プレデターの兵器を使いこなしているつもりが自滅したりと、ブラックな笑いが映画に充満している。まぁ、プレデターでさえも、切り落とした片腕で「サムズアップ」しちゃうし、“SF・ホラー・コメディ”といった感じかな。
 そんなお茶目なところもあるけどやっぱり怖いプレデターと闘う主人公とイカれた連中たちは、まるで『特攻大作戦』(67)のようで痛快。主人公の息子を助けることに最初は躊躇しながらも、なんだのかんだの理由をつけて協力するシーンとか、人間狩りを楽しんでいるのに、“捕食者”を意味するプレデターの名前がつけられていることに、「それは“捕食”じゃない」「でしょ?」と美人な科学者と意気投合する場面とか、いちいちオカシイけれど、「ダメ人間が大切な人の命を救うために奮闘する」というシェーン・ブラックらしいスピリットがクライマックスに炸裂してアツいのである。
 鬱蒼とした闇夜の森を舞台にしたアクションや、主人公が宙吊りになって木々にぶつかるシーンは、シリーズの1作目となった『プレデター』(87)の舞台となったジャングルや、やたらと多かった「逆さカット」を髣髴とさせて、オリジナルへのリスペクトが伝わってくるが、どういうわけか途中退場してしまうキャラクターがいたり、「人類を守ろうとした」ヤツにしては殺戮し過ぎだったりと、なんだか物語が錯綜しているのがちょっと残念だが、人間の常識を超越したクリーチャーが出てくるからなのか、シェーン・ブラックがいつも拘っている“クリスマス”も今回は“ハロウィン”だし、まぁ、いいか。
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