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 7月29日(日)、DVDにて。
 昭和のガメラシリーズは、子供向けと大まかに括られてしまうものの、本作は登場人物達の言葉の中にリアリティを感じさせるものがあり、なかなかシビレさせてくれる。
 例えば、東南アジアの対ゲリラ戦を目的とした最新式の照明弾を、光に弱いギャオスへの対策に使用することを、司令官が説明するシーンは、一見すると余計に思えるが、このシーンがあるのとないのとでは、作品の説得力が全く違ってくる。
 また、ギャオスの翼から発生する衝撃波で、自衛隊員と彼らのいる小屋が吹き飛び、その後、後方の戦車群が吹き飛ぶカットが、ワンカットで表現されていたり、登場人物の一人をピアノ線で吊って飛ばしてみたりと、素晴らしい場面も多い。
 そして、大映特撮特有の過剰な血飛沫をあげながらの怪獣同士の死闘も見所だが、ガメラがシリーズ化されてその傾向が強くなってゆく過渡期が本作といってもよく、ギャオスの生息地付近の村で牧場の牛や馬が消えてしまうという、映像に映らない部分も丁寧に描いているため、人間までも食べるギャオスの恐ろしさが理屈抜きに伝わってくる。また、ギャオスの生息地が判明している分、付近住民の混乱や恐怖も現実感を持ちえるのであり、脚本の上手さがわかるというものだ。
 ただ、ガメラが海底で傷を癒すシーンやギャオスの足が段々と小さくなるシーンは、急ごしらえの感があり、安っぽく見える。また、夜のシーンでも時々昼に見え、本編と特撮のライティングの統一が崩れている箇所もあるのが、いささか残念だ。
 とはいうものの、面白い作品を作ろうという作り手の情熱を感じさせる映像の前では、これらの欠点など些細なものだ。
 また、本作を語るうえであまり言及されないが、司令官を演じた夏木章が素晴らしい。これ以上続ければ犠牲者が増すだけの攻撃を見て、「いかん!」と呟き、中止させるシーンは、これまでの怪獣映画の中で最も決断力に溢れたシーンだった。
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