2月14日(木)、シネマサンシャイン土浦にて。
 これでもかと飛び交う銃弾に、大掛かりな爆発、そして、未熟だがタフな息子と共闘し、傷だらけになりながらも最後には敵をやっつけるジョン・マクレーン・・・、派手なアクションに“家族”を軸にした物語という、シリーズの醍醐味が揃っているのに、どうも、イマイチ、盛り上がらない。
 どうしてなのかと考えてみると、前半での裁判所の爆破やカーチェイス以外、敵の策略に人々が巻き込まれることもなく、物語の大半が親子の絆を描くことに集中しているため、個人的な動機でテロリストに立ち向かう羽目になったマクレーンが、結果として人々のヒーローになってしまうというシリーズの痛快感が、本作にはないのである。
 それに、マクレーン得意の頭脳戦が、天井のガラスを撃ちまくって、破片を敵の頭上に落とすだけでは、どうにも寂しい。『エネミー・ライン』(01)や『マックス・ペイン』(08)で、マッチョな男たちを好んで描いてきたジョン・ムーアの手にかかると、脳ミソ使って修羅場をくぐり抜けてきたマクレーンも、雄叫び上げて敵にマシンガンをぶっ放す、単細胞のガンコ親父にしか見えないのがツライ。
 とはいうものの、ホテルにどうやって侵入しようかと息子があれこれ悩んでいるうちに、従業員にカネを握らせてICカードを手に入れたり、車のドアを開けようと悪戦苦闘している息子に、盗んできたキーをサッと手渡したりと、くたびれながらも飄々としたマクレーンの行動は、なかなか小粋だ。長年マクレーンを演じてきた、ブルース・ウィリスの面目躍如といったところだろう。
 また、緊張感を引き出すためか、登場人物のアップがやけに多く、映像の圧迫感が息苦しいが、突っ込んでくるヘリコプターに向かって、中指立てながら空中へダイブするマクレーンと息子を捉えたカットのように、その圧迫感が逆にアクションの密度を上げている部分もある。迫力ある銃声やこぼれ落ちる薬莢など、ムーアらしい拘りも映像にインパクトを与えている。
 シリーズ本来の持ち味が消えてしまったのは残念であるが、まぁマクレーンが生き残っている限り、これからも続くだろうから、次回に期待ってことで。
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