6月30日(日)、シネマサンシャイン土浦にて。
 軍用機での襲撃から、集団で銃器を撃ちまくりながらの地上戦まで、テロリストがホワイトハウスを占領するアクション・シーンが凄まじい迫力。荘厳な雰囲気を出し切れなかったのか、ホワイトハウスがいかにもセットに見えてしまうのが残念だが、限定された空間での攻防戦を、ド派手なアクションで見せきり、なかなか楽しませてくれる。
 しかし、テロリストの標的でもある大統領の子供があっさり救出されてしまったり、建物内部の構造が説明しきれていなかったりと、物語自体はパンチに欠ける。アクションに全力投球したかったのかもしれないが、主人公の行動に制限やアイディアが盛り込まれていれば、より面白い展開になったかと思うと、惜しい。
 監督のアントワーン・フークアの作風は、『ティアーズ・オブ・ザ・サン』(03)や『ザ・シューター/極大射程』(06)など、ド派手なアクションが目玉な作品と、『トレーニング・デイ』(01)や『クロッシング』(09)のような、登場人物をじっくりと描く作品とに分かれるが、今回は前者のほう。
 ただし、「大統領夫人の命を守れなかった過去を悔やみ続ける男」という主人公の設定は、後者の主人公たちに見られる、「燻った感情を体から発散させる男」と似通っており、本作で元シークレット・サービスを演じたジェラルド・バトラーの、タフな雄牛のような風貌は、なかなかハマっている。狂気を滲ませた彼の目は、どこかメル・ギブソンを彷彿とさせるものがあった。

追記
 活劇に社会性を絡めるというフークアの作風は、『大列車作戦』(64)や『ブラック・サンデー』(77)のジョン・フランケンハイマーのそれと似ているのかもしれない。
 しかし、フランケンハイマーが個人の感情を全面に出していたのに対し、フークアは国家のイデオロギーが強く出る。
 それが悪いことだとは思わないが、作品の熱量を下げてしまっているような気もする。
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