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 9月19日(木)、DVDにて。
 ファンは作品の完成度に期待し、作り手はファンの熱狂に応えようと必死になったが、その熱意が空回りし、リアリティを意識しすぎた窮屈な作品、といった評価が、本作を語る上で多く見受けられる。
 確かに、物語は深刻でこそあれ、それほどダイナミックな展開ではないし、特撮ではゴジラがそれほどビルを破壊せず、また、スーツとアップ用のゴジラの顔の違いが激しいため、違和感が残る。
 しかし、リアリティを意識したからこそ、他のゴジラ作品では見られない、重厚なシーンがあることも事実だ。
本編では、ソ連の原子力潜水艦がゴジラを攻撃し、沈められるシーンで、正体の分からない敵と対峙する、乗組員たちの緊張感がひしひしと伝わってくるし、自衛隊がゴジラを捜索するシーンは、小六豊次郎の勇壮なテーマ曲と相まって、かなりカッコ良い。
 また、首相を演じる小林桂樹をはじめ、小沢栄太郎や鈴木瑞穂、金子信雄や内藤武敏という、重量級の顔ぶれが、ゴジラ対策に全力を尽くす姿にグッとくる。よくこれほどの役者を揃えたなぁと、改めてゴジラのネームバリューの凄さを思い知った。
 特撮では、東京湾に出現したゴジラと、ゴジラの進行を喰い止めようとする自衛隊との攻防が、かなりの迫力。ミサイルによって吹き上がる水柱と、その中を悠然と進むゴジラの姿は様になっているし、ゴジラの熱線によって部隊が一気に壊滅し、一瞬静寂が流れるシーンは、ゾッとする恐ろしさだ。
 そして、首都防衛戦闘機のスーパーXとゴジラの攻防戦は、それまで抑え気味だった都市破壊が一気に炸裂し、派手な爆発が繰り広げられる。まさに特技監督の中野昭慶の面目躍如であり、新宿の高層ビルをゴジラがなぎ倒すシーンは、痛快この上ない。
 前評判が高かっただけに、公開後は随分と冷遇されている感のある本作だが、前述のように素晴らしいシーンも多々あり、失敗作では決してない。従来のシリーズから脱却して、新しい挑戦をしようという、作り手たちの意気込みが、本作に消えない熱気を与えている。
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