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『友よ、さらばと言おう』を観た。
11月15日(土)、シネマックスつくばにて。
人気のない駐車場で一台の車がギシギシと揺れ、微かに荒い息遣いが聞こえ、カーセックスかと思った瞬間、ウィンドウに顔を押さえつけられた女が映り、車内では犯罪者と思しき男と刑事が死に物狂いの格闘をしているというシーンがあるが、幼い娘と携帯電話で刑事が嬉しそうに話している場所が、撃ち殺された死体が目の前にある殺人現場であったり、TGVの乗車席の間から主人公が銃弾を放ち、追っ手の息の根を止めたりと、観る者の予想を裏切る意表をついた演出と、人間の動きが制限された場所での緊迫感漲るアクションがスゴイ。
『フレンチ・コネクション』(71)や『リーサル・ウェポン』(87)といったハリウッド刑事アクションの雰囲気が漂った本作は、『さらば友よ』(68)や『仁義』(70)のような、映画好きが想像する往年のフレンチ・ノワールの趣はそれほど感じられないように思えるが、二人の男の友情に潜む“贖い”は、まさにフレンチ・ノワールではないだろうか。
愛する者を守るために主人公が命をかけた闘いに身を投じる展開が、いかにも『この愛のために撃て』(10)を監督したフレッド・カヴァイエらしい。90分という上映時間を、一気に駆け抜ける傑作だ。

『ランナーランナー』を観た。
11月24日(月)TOHOシネマズシャンテにて。
己の行いを利用された挙句、絶体絶命のピンチに陥った主人公が、一気に形勢を逆転させるプロットは、ブラッド・ファーマンの前監督作である『リンカーン弁護士』(11)に似ているが、賄賂をばら撒いて四面楚歌の状況を打破する展開は、あまりに単純すぎる。
俳優たちは力演しているが、どこか不安げな表情のベン・アフレックに、悪知恵の働くカジノ王という役柄は、少々不釣り合いだったように思う。
それでもクライマックスはけっこう小粋だし、気軽に楽しめる作品ではある。

『インターステラー』を観た。
11月29日(土)、109シネマズ川崎にて。
『2001年宇宙の旅』(68)をイメージさせる映像が多く見受けられるが、物語としては『サイン』(02)を想起するような内容であった。
しかし、『サイン』が運命論めいた展開であったのに対し、本作はSF(サイエンス・フィクション)としてきちんと機能しており、なんだかトンデモないようでありながらも、説得力のある物語となっている。
なによりも瞠目させられるのは「家族の愛」が描かれる場面であり、宇宙に旅立つ主人公が幼い娘と別れるシーンのように、繊細な演出や役者から湧き出る激しい情動が、観る者を徐々に物語に引き込んでゆく前半の巧みな展開や、宇宙を舞台にしたド迫力のスペクタクルよりも、強烈なインパクトを放っていた。
登場人物たちのエモーションの交錯が力強いスパイラルを生み出すラストが、いかにも『プレステージ』(06)や『ダークナイト ライジング』(12)を監督したクリストファー・ノーランらしい力作である。
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