1月18日(日)、MOVIX柏の葉にて。
 「俳優で魅せる映画」、とでも言ったらいいか。
 登場人物たちの感情が、時には激しく、時には静かに交錯する様を、じっくりと映し出しているからこそ、隠れていた“真実”が物語に滲み出てくる瞬間に、スクリーンを越えて彼らの息吹を直に感じたような気分になるのだ。
 主人公の父親を演じたロバート・デュバルはさすがの貫禄だし、その他の出演者の演技もコクがあって良いのだが、それでもやはり、主人公を演じたロバート・ダウニーJR.が、とにかくイイ。戻りたくもなかった故郷の田舎町で、対向車の運転手に手を振られた時、自然と手を振り返している自分に気づき、ばつが悪そうに手を引っ込めるシーンは、『アイアンマン』(08)のように、「ヤンチャと洗練」が同居した役柄を得意とする彼らしい仕草だし、幼い娘を膝の上に乗せて自動車の運転を教える場面は、やはり田舎町を舞台にしたポール・ニューマンの『ノーバディーズ・フール』(94)を想起させ、思わず笑みがこぼれてしまった。この作品も、疎遠になった家族との和解や、小さな町で暮らす人々の交流を描いた物語だったっけ。
 まぁ、ここまで書いておきながら、俳優たちの力量に少々頼り過ぎている感じもするし、これまで製作されてきた法廷映画の“好いとこ取り”な気もしないではないが、登場人物たちの感情をそっと汲み取る作り手たちの優しい眼差しが心地好い、古き良きアメリカ映画の雰囲気を漂わせる佳作となった。
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