8月13日(木)、シネマサンシャイン土浦にて。

 注:思いっきりネタバレしております。

 大海原を越えてヘリコプターが島へ向かうカットや、ヒロインが赤い発煙筒でティラノサウルス・レックスを引きつけるシーンのように、93年に公開された第1作を想起させる場面が多く、ついニヤリとしてしまう。
 そんなオマージュでも捻りを効かせているのが、複数の恐竜の遺伝子を混ぜ合わされて誕生したインドミナス・レックスに、ティラノサウルス・レックスとヴェロキラプトルが“協力”して立ち向かうところだろう。互いに殺し合っていた1作目とは真逆の展開であり、「ハイブリッド恐竜」を相手に“太古のパワー”が炸裂しており、興奮のボルテージは最高潮なのである。
 そして、ヘリポートにズシンと上ったティラノサウルス・レックスがパークを見下ろして咆哮するラストは、もはや“歌舞伎”であり、とんでもなくカッコイイのだ。
 「科学で生命をコントロールしようとする人類への警鐘」が主題ではあるが、シリーズのもうひとつのテーマである「“家族”の絆」もしっかりと描かれており、2人の甥っ子たちの年齢も知らなかったことに愕然とし、パークの混乱で行方がわからなくなった彼らを見つけ出そうとするヒロインの奮闘は、長編デビューとなった『彼女はパートタイムトラベラー』(12)で、過去に戻って母親の死を止めたい女の子を主人公にした、監督のコリン・トレボロウらしい演出であるし、男と女が丁々発止とやり合い、互いに危機を乗り越えて恋に落ちるまでをハイテンションで描きながらも、それから後のことは気にもかけないようなスパッとした幕切れも、デビュー作と似た雰囲気を放っている。
 パークの全貌や人間模様を説明した物語の前半がいささか長くてもたつくし、インドミナス・レックスの驚異的な能力がもっと活かされていれば、よりブッ飛んだ面白さが出ていたかと思うとちょっと残念ではあるが、大暴れする恐竜たちをスクリーンで「目撃」するだけでも、このシリーズはやっぱりイイのである。
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