10月31日(土)、シネプレックスつくばにて。
 新幹線に時速80km以下になると爆発する爆弾を仕掛けた犯人たちと、彼らの狙いを阻止しようとする警察たちのとの攻防を描いた物語は、どう考えたって『スピード』(94)の元ネタだが、ハリウッド超大作のような莫大な製作費がかけられていないのは一目瞭然である。
 しかし、それほど作品に貧相な感じがしないのは、冒頭でデモンストレーションとして本物の蒸気機関車を爆破させたり、500万ドルの受け渡しに長瀞ライン下りという妙に和っぽいアイテムを使ったり、爆弾の場所を示した図面が受け渡し場所の喫茶店の火災で灰になってしまったりと、あの手この手のアイディアが物語をエキサイティングにしているからであろう。
 想像で描かれる新幹線の爆発はいかにもミニチュアで安っぽいし、犯人たちの人物描写は少々長くて物語を停滞させるし―もしカットしていたらドン・シーゲルの『突破口!』(73)のようなタイトな傑作になっていたかもしれない―、場面によっては音楽がミスマッチに感じるところもあるが、『皇帝のいない八月』(78)も放っていた「権力への不信」が漂い、いかにも70年代らしい大作である。
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