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 4月28日(木)、シネマサンシャイン土浦にて。
 監督のアレハンドロ・G・イリャリトゥは、前作の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14)で、マイケル・キートンを彼の実人生と重なるような主人公にキャスティングしていたが、復讐の念に憑りつかれた本作の主役であるヒュー・グラスを演じたレオナルド・ディカプリオも、近年の『シャッター・アイランド』(10)や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(14)での、“妄念に憑りつかれた男”を体現したキャリアがあり、あくまでフィルモグラフィーとはいえ、やはり役柄と本人の人生とがシンクロしている。
 それは、「生き残る」ことをテーマとし、また、長回しによるリアルな時間経過で観客に物語を体験させようとするイリャリトゥの演出ともマッチしており、グラスが火薬を擦りこんだ喉の傷口に火をあてて塞ごうとしたり、内臓を取り出した馬の腹に入って寒さをしのいだりと、物語の展開よりもサバイバルの描写に時間が割かれており、だからといって退屈にならないのは、生きることの根源をキッチリと摑まえた作品となっているからに違いない。
 また、前作でも幻聴によって主人公は突き動かされていたが、本作でも亡き妻の声をグラスは感じている。しかし、本作では最後まで幻聴が消えず、スクリーンに字幕が覆われても、観客には主人公の呼吸が聴こえてくる。
 やはり、「生きる」ことを突きつめた映画であった。
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