4月25日(火)、USシネマつくばにて。
 『キングダム/見えざる敵』(07)や『ローン・サバイバー』(13)で、監督のピーター・バーグは「音」を効果的に使うのが巧かったが、実話を基にした本作でも、石油掘削施設の内部に泥水が少しずつ漏れだした後、瞬く間に施設全体をのみ込むように噴出し、機械の破片が作業員たちに容赦なく降りかかり、そして一気に炎が燃えさかる展開を、不気味な静寂や耳をつんざくような爆発音によって、まるで観客を災害の現場に突き落とすようであり、「もうやめてくれ!」と叫びたくなるような臨場感が凄まじい。
 しかし、物語の前半で、主人公たちの人物描写と事故に至るまでの過程をじっくりと描いているにも関わらず、後半での未曾有の大火災からの脱出との絡みが少々弱い。事実を正確に映画にしようという意図は理解できるものの、映画がブツ切れになってしまったのが残念だ。
 それでも、怪我を負った仲間を一人ひとり助けるために、危険な状況でも奮闘した人々と彼らの生還を祈る家族、そして事故で犠牲になった作業員たちへの敬意は、ストレートに伝わってくる。
 作り手たちの誠実な姿勢が胸に響く作品となった。
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