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 1月27日(土)、MOVIXつくばにて。
 1967年に起こったデトロイトでの大暴動の最中に、モーテルで起こった3人の白人警官による黒人たちと白人女性たちへの拷問を、息の詰まるような緊張感で描いているが、何も答えない黒人を別の部屋で射殺する「芝居」をするはずなのに、警官の1人が本当に殺してしまい、他の2人が慌てふためくシーンは、ゾッとさせられながらも、まるで狂ったコメディのようでもある。
 事件を引き起こした警官を演じるウィル・ポールターが、物語の前半で、盗みをした丸腰の黒人を背後から撃ったり、アパートの窓から外を見た少女を、兵士の1人が狙撃者と誤認して戦車から発砲したりと、物語の伏線と当時の混乱した状況もしっかりと描かれている。
 事件の後に、本当の事を言おうとしたりしなかったりと、少々気弱な2人の警官の心情には妙にリアリティーがあり、そんな彼らを自分の企みへと引き寄せてゆくポールターの演技は、本人自身もオドオドしながらも、心底ムカつかせられる。
 『ハート・ロッカー』(08)や『ゼロ・ダーク・サーティ』(12)で、極限状況を生き抜いた主人公たちの心の変化を、有無を言わせないカットひとつで観客に投げつけてきたキャサリン・ビグローだが、本作のラストでも、喉元を締め上げられるようなパワーが放たれていた。
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