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 2月23日(金)、USシネマつくばにて。
 ひとりの粗野な男が、尊敬する人物の死にブチ切れて、大して関係もない人間へと怒りの矛先を向けて暴走する姿を捉えたワンカットは、ブルッと震える怖さがあるし、それでいて、イヤホンで音楽を聴いていたために、周りが燃えさかる炎に囲まれてしまっても、なにも気づかずに、自分に遺された手紙を読んで涙に咽ぶシーンは、緊迫しながらも滑稽で、つい笑ってしまった。
 この「恐ろしさ」と「ユーモア」は、全編を通して作品を包んでおり、人々の複雑な心を描きながらも、決して重苦しくはならず、終わりの印象はむしろ明るい。
 自分の感情の赴くままに行動し、互いに敵対しながらも影響を及ぼし、少しずつ理解し合ってゆく二人の登場人物を見ていたら、なんだか、岡本喜八の『独立愚連隊西へ』(60)を思い出した。
 心の傷みを残しながらも、一つひとつの葛藤を乗り越えて、「道々考えればいい」と主人公が最後に放った言葉には、グッときた。
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