「怪獣ゴルゴ」を観た。

Category : DVD

 6月15日(土)、DVDにて。
 怪獣の大きさを強調する演出が上手い。
 物語前半で、怪獣の巨大な腕が小さな漁船を沈めるカットや、生け捕りにされた怪獣がロンドン市内を輸送されるシーンによって、人間と怪獣の大きさを対比し、如何にこの怪獣が巨大であるかを描いている。フルスケールの怪獣の模型を使っていることも、その存在感に説得力を与えている。
 その後、体長20メートルのこの怪獣はまだ赤ん坊であり、推定で60メートルにもなる成獣の存在が仄めかされる展開が、その後現われるであろうモンスターがどれほど巨大なのだろうと、観る者に予感させる。
 そして、巨岩のような手を悠々と振りながら、軍隊の攻撃をものともせずに、成獣ゴルゴがタワーブリッジやビッグベンを破壊するシーンは、瓦礫に埋もれたり、ベランダから飛び降りたりする群衆を描くことで、よりゴルゴの大きさが強調され、ものすごい迫力である。『原子怪獣現わる』(53)でもそうだったが、監督のユージン・ローリーは、逃げ惑う群衆の混乱をリアルに切り取る手腕に長けている。
 そして、ラスト。ついに赤ん坊を見つけ出した成獣ゴルゴと、成獣の巨大な足元に寄り添う赤ん坊ゴルゴを、破壊しつくされたロンドンの街を背景に、同じ画面に映し出すことで、怪獣の猛威と人間の無力さを見事に引き出している。
 人間側の物語は紋切型でそれほど見所はないが、74分という短い上映時間を一気呵成に突っ走る、なかなかの快作である。
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