短評集その1

Category : 劇場公開作品

『ドラッグ・ウォー 毒戦』を観た。
 2月1日(土)、シネマカリテにて。
 登場人物たちをエモーショナルに描きながらも突き放したような演出が、互いに騙し合いを繰り広げながらも、警察としての「悪を倒すことへの信念」や、裏社会の人間としての「生き残ることへの執念」を炙り出し、仮借ない運命に絡め取られてゆく彼らの末路は、目を覆いたくなるほど壮絶だ。
 物語前半が多少冗長ではあるものの、ソリッドなアクションがそれを補って余りある。手に汗握る傑作の誕生だ。


『マリーゴールドホテルで会いましょう』を観た。
 2月11日(火)、土浦セントラルにて。
 「登場人物一人ひとりを描ききれてないよなぁ」とか、「それぞれのエピソードが中途半端だよなぁ」とか、物語中盤までは不満だらけだったが、終盤ではそれまでの展開をしっかりとまとめあげており、まさにベテランの技。
 老人たちの“新たな一歩を踏み出そうとする瞬間”が悠々としたテンポで演出されており、クライマックスで、これからの人生に思い惑う人々を励まそうとする一人の女性の行動は、観ているこちらも勇気づけられる。


『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』を観た。
 2月13日(木)、シネマサンシャイン土浦にて。
 どのシーンにもコメディの要素が散りばめられており、まさに“隙あらば笑い”といった作風。手に汗握るクライマックスでも、なかなか笑わせてくれる。
 全体として手堅い出来だが、ソーの戦友たちがあまり活躍しないのが残念。今作では地球での仲間たちの奮闘を描きたかったのかもしれないが、少々勿体なかった。
 前作に引き続いて壮大なCGが素晴らしく、ソーたちが死んでいった仲間を弔うシーンは荘厳である。レネ・ルッソのアクション・シーンでは、『リーサル・ウェポン3』(92)を思い出し、ニヤリとした。


『エージェント:ライアン』の短評
 2月16日(日)、シネマサンシャイン土浦にて。
 70年代のハリウッド製サスペンス映画を彷彿させるキリッとした作風はイイが、物語に新しさがあるわけでもないし、前半の展開がタルい。
 また、実力のあるキャストを揃えておきながらも、それぞれのキャラクターがあまりパッとしない。唯一、ケネス・ブラナー演じるサディスティックな悪役には強烈なインパクトがあるが、まぁブラナーは本作の監督だから、己を演出する術は心得ているわけである。
 とはいうものの、ビルや車のライトに彩られた蠱惑的なモスクワの夜はサスペンスのムードを高めていて目を引きつけられるし、下水道に突っ込むパトカーといった意表を突くヴィジュアルにはハッとさせられたし、ラストの余韻だって悪くない。
 悪くはないんだけどなぁ・・・、やっぱり“新しさ”がほしかったなぁ。
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