「リミットレス」を観た。

Category : 劇場公開作品

 10月29日(日)、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて。
 脳を100%活性化する新薬を服用することによって、一気に成功の階段を駆け上った男が、副作用や薬を狙う男たちに襲われて、一転して窮地に立たされる物語。
 話の内容もさることながら、主人公のモノローグによって進行してゆく展開は、1940~50年代のフィルム・ノワールの香りがする。
 また、大物実業家を演じるロバート・デ・ニーロは、主人公が自分の手の中で苦しんでいる様子を、何も知らないふりをしてほくそ笑んでいる狡猾さが、「エンゼル・ハート」(87)で彼が演じた悪魔と重なり、作品に不穏な空気を漂わせることに成功している。
 しかし、本作が一連のノワール作品と異なるのは、主人公が自滅せずに、ラストで再び権力の道をあっけらかんと突き進むことである。
 考えてみれば、「陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャル」(10)や、「バッド・ルーテナント」(09)、そして「マイノリティ・リポート」(02)でも、近年のノワール映画の主人公達は、悪夢のような状況に翻弄されながらも最後には生き残った。
 9・11テロや先の見えない中東問題、長引く不況が要因の全てではないだろうが、四苦八苦している人間が、せめて映画の中で救われたっていいじゃないかという庶民の声が聞こえてくるようだ。
 まぁノワールにしては、前半で主人公が成功に浮かれるシーンで、もっとウハウハした空気が欲しかったが、アイディアに溢れたアクションがそれを補って余りある。スピード感に溢れた、カラッとした後味の快作となった。
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