『殺し屋たちの挽歌』(84)を観た。

Category : DVD

 1月2日(金)、DVDにて。
 10年前に仲間を裏切った男をパリへ連れてゆく仕事を請け負った殺し屋が、その道程で自分の正体を知った人間を次々と殺したり、悠然とした男の言葉に翻弄された弟分も油断ならなくなったりと、末梢神経を刺激するような激しいカット割を使用せずとも、静かな緊張感が物語に漂っている。
 また、登場人物たちの思惑も二転三転し、彼らの本心が映像からは掴めえないところも、この映画に引きつけられる要因の一つだ。捕らえられても飄々と達観している男を演じたテレンス・スタンプや、たくさんのアクシデントに遭遇しても寡黙に仕事を全うしようとする殺し屋のジョン・ハートに、初めての仕事に興奮しながらも人質の言葉に心が揺らぎっぱなしの弟分をティム・ロスといった、クールな表情の俳優たちによる演技が、余計に彼らの内面を複雑にさせているのかもしれない。
 前半でのスタンプと誘拐犯たちとのアクションは映像のキレに乏しいし、殺し屋たちを追いかける老警官を演じたフェルナンド・レイなんて、事件現場に登場するだけで、ホントに捜査しているのかもよく分からないが、オフビートな展開によって、どこか寓話のようにも感じられ、なんとも不思議な作品である。
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