『96時間/レクイエム』を観た。

Category : 劇場公開作品

 1月10日(土)、シネマサンシャイン土浦にて。
 巨大なコンテナが勢いよくブッ飛んでゆくカーチェイスは凄い迫力だし、敵のアジトでの銃撃戦は、バスローブにブリーフ姿のボスのキレっぷりの激しく、珍妙ながらも手に汗握る。終盤のクライマックスで、飛行機の離陸を阻止するために、主人公が車を前輪に突っ込ませるシーンは、壮絶でさえある。
 また、今の生活に疲れ切っている別れた妻に、いたわりの眼差しを投げかける場面や、仲間の着ているコートに仕込んだカメラで、会うことのできない娘を静かに見つめるシーンのように、愛する者たちへの主人公の情愛もよく描けている。
 主人公を演じるリーアム・ニーソンの、大きな体躯を猫背気味に曲げながら、迫り来る敵を一人残らずやっつけてしまうところは、今回も見入ってしまうし、ニーソンを追う刑事なんて大した捜査もせずに右往左往しているだけなのだが、なんだかスゴイ切れ者に思えてしまうのは、演じるフォレスト・ウィテカーの存在感があってこそなのだろう。
 しかし、今作は、イマイチ乗り切れない。
 第一作は、異国の地で拉致された娘を救うために、元CIA秘密工作員としての拷問や殺人のスキルを駆使して、たった一人で犯罪組織に立ち向かってゆくニーソンの親バカぶりが痛快だった。
 二作目も、物語のトーンが幾分シリアスになったとはいえ、ニーソンの滅茶苦茶な強さが愛する者たちの命を救うことは自明であったし、単純な物語がアクションの強度を補完していた。
 おそらく、「元妻を殺した犯人を見つけ出し、罪を償わせる」という展開が、“そこまでやるか”という主人公の暴走からカタルシスを奪っており、犯人を捕まえたところで元妻が生き返るわけでもないため、作品をあっけらかんと観ることを妨げているような気がする。
 まぁ、回を重ねる度に、若いが故に愚かだった娘の成長も描かれてはいるし、バーベキュー仲間の活躍はあるし、シリーズの帰結としては、これはこれでいいのかもしれないが、どうも釈然としない気分が残ってしまった。
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