『仁義なき戦い』(73)を観た。

Category : 劇場公開作品

 2月1日(日)、シネプレックスつくばにて。
 とにかく狂ったエネルギーをプンプンと充満させており、菅原文太の演じる主人公が、雨の降りしきる路上で、敵の組の親分を殺すシーンでの、「撃ちこむ」、というより、「叩きつける」ように銃弾を放つところに、感情とリアリティのトルネードが生み出され、異様な迫力がある。執拗なまでに標的を撃ち続けるところは、『男たちの挽歌』(86)に代表される、ジョン・ウーのアクション描写にも影響を与えているのかもしれない。
 それでいながら、主人公に殺されると勘違いをし、慌てながらうろたえる仲間の姿は滑稽であり、演じる松方弘樹のコワモテとのギャップによって、やたらと情けなく映されており、ヤクザを決してカッコよくは演出せず、欲望のままに突っ走る男たちの哀れさも描かれている。
 裏切りや争いが渦巻く「仁義なき」物語で、最後まで「仁義」を持っているのは主人公だけであり、そんな主人公とは反対に、金子信雄が演じた親分はまったくずる賢いが、狡猾であるからこそ、タフな世界で生き残ってこられた雰囲気があり、なんだか妙なスゴさがある。
 主人公の詰めた小指の行方を仲間たちが捜すシーンはブラックな笑いを放っているが、そう言えばハワード・ホークスも、『果てしなき蒼空』(52)で、カーク・ダグラスが切られた指を必死になって探すシーンを撮っていたなぁと思い出しながら観ていたが、まぁ単なる偶然ですわね。
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