『シェフ 三ツ星フードトラックはじめました』を観た。

Category : 劇場公開作品

 3月6日(金)、シネマックスつくばにて。
 オープニングの、主人公が手際よく食材を捌くシーンや、フードトラックでアメリカを横断する場面は、ノリのいいラテンの音楽と相まって、映像の躍動が実にイイ。
 邦題の印象とは異なり、主人公がどん底に落ちるまでの展開にかなりの時間を割いているため、ロードムービーがメインだと思って観るとけっこう長く感じてしまうが、「老舗レストランをクビになったシェフが、自分の作りたい料理をフードトラックで売りながら、別れた家族との絆を少しずつ取り戻してゆく」物語として観れば、ありがちなテーマながらも、俳優たちの軽妙な演技に引き込まれてしまう。キンタマにコーンスターチを振りかける主人公たちを見て息子がマネするシーンは、まさに“オトナへの一歩”であり、つい『センチメンタル・アドベンチャー』(82)を思い出してしまった。
 キレた主人公がアパートで思いの丈をぶつけて調理をするシーンのように、それぞれの場面では見入ってしまうものの、全体としては却って物語を停滞させてしまうところもあるし、ボロボロのフードトラックを掃除してくれた“バイト代”として、主人公が息子に包丁を買ってやるエピソードがあるのに、後の展開に活かされるシーンがないのは勿体ないが、登場人物に寄り添った演出によって、観終わった後の気分はとても良い。まさに「小品佳作」という言葉にピッタリな映画である。
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