『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』を観た。

Category : 劇場公開作品

 3月21日(土)、シネマックスつくばにて。
 ドイツ軍の暗号「エニグマ」解読のカギを、主人公の天才数学者がひらめくシーンは、背筋がゾクッとするほどドラマティックだが、その後の展開こそ、静かでスリリングな人間ドラマとして目が離せない。
 そんな主人公と、彼を調査する刑事が、「真実」を追い求めた末に辿り着いた「現実」は、自分たちの思惑を外れた皮肉なものでしかなく、国家のイデオロギーに翻弄される人々が描き出され、「個人の尊厳」を深いレベルで観る者に考えさせるパワーを放っている。
 また、人間の血管をイメージさせる赤いケーブルに繋がれ、主人公の愛した人物の名前がつけられた暗号解読機は、まさに「生きているマシン」であり、本作の“ラブストーリー”としての側面を、巧みにビジュアル化している。
 なによりも、暗号の解読によって第二次世界大戦終結に貢献しながらも、自らの“秘密”ゆえに時代の犠牲者となってしまう主人公を演じたベネディクト・カンバーバッチの、「自信と脆さ」を併せ持った表情が、作品のテーマそのものを体現していた。
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