『インヒアレント・ヴァイス』を観た。

Category : 劇場公開作品

 4月19日(日)、ヒューマントラストシネマ渋谷にて。
 事件の解決が不明瞭なまま物語が終わる…というのは、ハードボイルド映画にはよくあることだが、本作はさらに混沌としており、そんな映画を牽引する主人公には、マリファナを吸いながら人助けに奔走するヒッピー探偵の存在が必要だったのだろう。
 警察にド突かれて道路に倒れ込み、銃を撃った標的に「命中した?」とバカな質問をしながらも、時代の狭間で身動きの取れなくなった男を家族の元へ送り届ける・・・、そんな一本気なダメ男を演じたホアキン・フェニックスの存在感が、なんといってもスゴイ。
 また、『動く標的』(66)や『ロング・グッドバイ』(73)を想起させる展開が、本作が描いた時代のハードボイルド映画をイメージさせ、ついニヤリとしてしまう。
 混沌の隙間からヌッと顔を出す、モヤモヤと存在する“闇”を見据え、それでも立ち向かおうとする人間の、ちっぽけながらも強い“意志の力”を信じている気がしてやまない。
 クサを手に入れたいがために、ウサン臭い占いに導かれて、雨の降る舗道を裸足で駆けてゆく恋人たちの姿が、愚かしくて無軌道な若い力に漲っていた。
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