『ブラックハット』を観た。

Category : 劇場公開作品

 5月9日(土)、TOHOシネマズ川崎にて。
 主人公がハッカーとしての才能を駆使して姿を見せない犯人に迫ってゆく物語は、『刑事グラハム/凍りついた欲望』(86)を彷彿とさせ、『ヒート』(95)や『コラテラル』(04)でも、敵対する相手は“もうひとりの自分”であり、監督のマイケル・マンが描いてきたモチーフが、やはり本作でも繰り返されている。ただし今回は、主人公が敵に対して共感などしていないのが、これまでの作品とは異なるが、クライマックスの決闘から放たれるヒリヒリとした緊張感は、やはりマンの真骨頂だ。
 クリス・ヘムズワースが演じた主人公は、『マイティ・ソー』(11)や『RUSH/プライドと友情』(13)での“ずば抜けた能力を持ったはみ出し者”を想起させるし、タン・ウェイが演じたヒロインも、『ラスト、コーション』(07)での“数奇な運命に翻弄される女”を連想させ、これまでの作品で形成されてきた俳優たちのイメージが物語を疾走させており、特に、自らの力で苦境を乗り越えようとするウェイの姿は、これまでのマン作品に登場したどの女性よりも力強かった。
 ネオンが煌めく蠱惑的な都会の夜や、銃声が腹にズシンと響く銃撃戦のように、いかにもマンらしいソリッドな演出が炸裂しており、どのカットからも目が離せない力作となった。
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