「カサブランカ」を観た。

Category : DVD

 11月27日(日)、DVDにて。
 第二次世界大戦の混乱の中、フランス領モロッコのカサブランカで、昔愛していた女性とその夫をアメリカに亡命させようとする、一人の男の物語。
 不思議な映画である。物語はキレがイマイチだし、時に感傷に呑み込まれてしまい、古臭くもある。ラブストーリーとして観るなら、ボガートが出演していて、話も本作にそっくりな『脱出』のほうが、展開が速く、より面白い作品に仕上がっている。
 とはいうものの、やはりこの作品には魅力が溢れている。主演のハンフリー・ボガートやイングリッド・バーグマンはもとより、クロード・レインズやマルセル・ダリオ、ピーター・ローレにシドニー・グリーンストリートといった脇役たちが、その登場シーンでギュッと作品に味を与えている。レジスタンスのリーダーでバーグマンの夫を演じたポール・ヘンリードも、その無味無臭っぷりが、いかにも潔癖な気持ちの持ち主って感じがして、なかなかいい。
 そして、記憶に残る台詞の数々。「君の瞳に乾杯」はもちろんのこと、「なぜここへ来た?」「水がいいと思ったんだ」「何の水?ここは砂漠の真ん中だぞ」「誤解だった」とか、「何を考えてるの?」「1フランの価値もないことさ」「いくら出しても聞きたいわ」とか、「10年前、君は何をしてた?」「10年前?歯にブリッジをしていたわ」とか、会話のやりとりがとてもいいのだ。
 センチメンタルでコテコテな話だが、俳優たちの存在感と魅力ある台詞によって、記憶に残る作品となった。なんといっても、霧の立ち込める飛行場で、アメリカへと向かう二人の乗る飛行機を見送るボガートがカッコいい。


 余談
 元々の台詞が良いのはもちろんだろうが、字幕を担当した清水俊二のセンスの良さが、この作品の台詞を記憶に残るものにした力は相当に大きいのではないかと思う。

 追記
 後で調べ直したら(11月30日)、清水氏は再公開時の字幕を担当したようで、最初の字幕は高瀬鎮夫氏とのことでした。申し訳ございませんでした、訂正いたします。
  
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