『アフリカの女王』(51)を観た。

Category : 劇場公開作品

 7月19日(日)、シネプレックスつくばにて。
 好物のジンを大量に捨てられてションボリしたり、カバやヒヒのまねをしてヒロインと笑いあったりと、酔いどれ船長を演じるハンフリー・ボガートの演技は、それまでのハードボイルドな出演作のイメージとは一転してコミカルである。
 そんな新たな彼の一面は、『赤ちゃん教育』(38)ですでにコメディの経験のある、ヒロインのキャサリン・ヘップバーンとのケミストリーによって引き出されており、彼女が激流を下って怖がるどころかエキサイトする場面や、船長のファーストネームを「素敵な名前ね」と言ってニコニコしながら連呼するシーンは、すでに“円熟”である。
 立ち塞がる困難に力の限り立ち向かい、やがて疲れ果てて諦めたその時に、2人に“奇跡”がもたらされる展開は、なんだか都合が良いように感じられるが、そんな“出鱈目”を何食わぬ顔で映画として成立させてしまった、監督であるジョン・ヒューストンのパワーにはひれ伏するほかない。
 クリント・イーストウッドは、監督作である『ガントレット』(77)についてのインタビューで、「愛と憎しみが恋愛物語に変わる」本作における伝統に言及しているが、たくさんの銃弾を受けながらも目的地に向かってゆっくりと動き続けるバスを観ていると、荒唐無稽なラストを納得させてしまう剛腕にも、大いに影響を受けている気がしてならない。
スポンサーサイト

コメント:

非公開コメント

プロフィール

HORIDASHIDOGU

Author:HORIDASHIDOGU
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR