『素晴らしき哉、人生!』(46)を観た。

Category : 劇場公開作品

 あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします・・・ってことで、新年一発目の短評。

 1月1日(金)、シネプレックスつくばにて。
 言わずと知れた人生讃歌の名作・・・ではあるけれど、大きな夢を抱きながらも、周りの人々を助けるために小さな田舎町からは出られず、必要な大金を失ったがためについには自殺を図ろうとする主人公の境遇は、本人にとって言葉通りの“不運の大当たり”であり、そんなどこにでもいる人間の「現実」が描かれているからこそ、観る者はあり得ないようなハッピーエンドに胸を撫で下ろすのだろう。
 “アメリカの良心”を体現しているかのようなジェームズ・スチュアートの演技も、仕事で失敗した叔父に罵声を浴びせたり、「自分の存在しない世界」を天使から見せられて戦慄を覚えたりと、けっこうドキッとする表情を垣間見せるのだ。
 そんな複雑なカラーを内包した物語を、誰もが好きになってしまう映画に引き上げたのは、やはり監督のフランク・キャプラの力であろう。『或る夜の出来事』(34)といったスクリューボール・コメディで発揮したキレのある会話のキャッチボールや小粋でとぼけたシチュエーションがなければ、フィクションとはいえ一人の男の人生を真摯に見つめた展開も、冗長でつまらないものになっていたかもしれない。
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