『ブラック・スキャンダル』を観た。

Category : 劇場公開作品

 1月31日(日)、シネマサンシャイン土浦にて。
 『クレイジー・ハート』(09)でも、『ファーナス/訣別の朝』(13)でも、監督のスコット・クーパーは、「家族や友人たちの絆」をテーマにした映画を手がけており、本作でも、善悪が混沌としたボストンで繰り広げられる男たちの友情と裏切りのドラマを、どこか突き放したように描いている。
 しかし、アップを用いた登場人物たちの感情のせめぎあいによって、作品がドライでありながらも熱気を漂わせ、まるで観客の感情を宙吊りにするかのようなのだ。
 『ゴッドファーザー』(72)のような荘厳さはなく、『グッド・フェローズ』(90)のような狂騒も感じられないのが、いかにも本作の“宙吊り”な雰囲気に相応しいが、殺伐とした空間に佇む人々の姿をロングショットで小さく捉えたカットに、映像作家としてのクーパーの冴えが見られるように、“登場人物たちへの感情移入を拒むかのようでいながら、いつの間にか彼らの心情に観る者を巻き込んでゆく”彼の演出は、強く記憶に残る。
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