『ブリッジ・オブ・スパイ』を観た。

Category : 劇場公開作品

 1月9日(土)、シネマサンシャイン土浦にて。
 悠々としながらも決して冗長にならないテンポで物語を展開させる手腕は、まさに“巨匠の技”であり、前作の『リンカーン』(12)に続いて、実話を題材にした映画を再び監督したスティーヴン・スピルバーグは、新進気鋭だった彼を一躍ヒットメーカーへと押し上げた、『JAWS/ジョーズ』(75)や『未知との遭遇』(77)のような、“現実を忘れさせるハラハラドキドキのアドべンチャー”からは、遠く離れたポジションにいるように感じられる。
 しかし、敵国で捕らえられて祖国に帰還することができない囚人たちは、地球に取り残されて自分の惑星に帰れない『E.T.』(82)の地球外生命体を想起させ、彼らを交換する使命を担った主人公である弁護士は、前作での“信念を曲げない男たち”の化身のようでもあり、ソ連のスパイとされる男の言葉に弁護士が“不屈の男”であろうと決心した時に刑務所の窓から差し込む「青白い光」と、不審な人影から逃げようとする弁護士に激しく降りそそぐ雨の夜がスクリーンから放つ「黒い光」も、まるで過去と現在のスピルバーグ作品が本作で邂逅しているかのようなのだ。
 そして、スピルバーグが「永遠の映画少年」であることは、今も昔も変わらない。オープニングの追跡シーンでの『フレンチ・コネクション』(71)へのオマージュには、思わずニヤリとしてしまった。
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