『ボーダーライン』を観た。

Category : 劇場公開作品

 5月4日(水)、角川シネマ有楽町にて。
 心臓に悪い映画だ。
 はるか彼方から得体の知れない恐怖が迫ってくるかのような音楽に息が詰まるようであり、緊張感漲るオープニングにショックを受けた後は、どんなシーンでも「なにか起こるんじゃないか?」と、つい手に力を入れてスクリーンと対峙してしまうのだ。
 また、不穏な空気を暗示させる黒い雲は西部劇で何度も描かれているし、暗視ゴーグルとサーマルカメラで捉えられた麻薬組織との銃撃戦は戦争映画そのものであり、殺人を直接描かずに凄惨な場面を演出しているのも、1930年代のギャング映画の手法を想起させ、古今のハリウッド映画のスタイルを取り入れることで、エンターテインメントとしてもきっちり成立している。
 クライマックスで主人公の活躍がもう少しほしかったが、『影なき狙撃者』(62)や『五月の七日間』(64)といった、ジョン・フランケンハイマーの手がけた社会派サスペンスのように、物語のバランスを崩してでも、“不条理な世界”そのものが描かれており、強烈なインパクトを放つ映画となっている。
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