「リアル・スティール」を観た。

Category : 劇場公開作品

 12月12日(月)、シネマサンシャイン土浦にて。
 落ちぶれた元ボクサーとかつて彼に捨てられた息子が、泥の中に埋もれていた旧式ロボットと共に、ロボット・ボクシングに挑む物語。
 まるで、「ロッキー」と「シービスケット」を足したような作品だが、前者に漲る、鬱屈した感情を物語に叩きつけたシルベスター・スタローンの猛烈なパッションや、後者から感じる、実話の持つ力を信じる作り手たちの熱い思いを知っている分、作品の熱量という意味では、ウェルメイドな本作は少し物足りない。
 とはいうものの、絶対に観客を楽しませようとするカッチリとした手堅さが、この映画の良さだ。ロボット同士のバトルの迫力はもちろんのこと、旧式ロボットのATOMが、子供と踊ったり、父親とボクシングの練習をしたりするシーンは、人間と“心”が通い合っているかのようでとても微笑ましい。
 また、感情的で人生を半ば諦めながらも、息子とATOMに出会ったことによって、徐々に昔の情熱を取り戻してゆく父親を演じたヒュー・ジャックマンが素晴らしい。息子の養育権を売った金で手に入れたロボットをその日のうちに壊したり、試合に勝ち進みながらも金に目がくらんでATOMを売ろうとしたりと、相当にダメな男ながらも、ギリギリのところで踏ん張って、なんとか戦い抜こうとする姿が感動的なのだ。
 そして、クライマックス。力の限り拳を突き出すジャックマンと、リング上でのATOMの動きがシンクロする瞬間が、最高に気持ちいい。全てが予定調和ながらも、抑えどころはキッチリ描いているところが、やはりいいのである。作り手たちの職人魂がさく裂した、爽快な作品である。
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