『サバイバルファミリー』を観た。

Category : 劇場公開作品

 2月11日(土)、シネマサンシャイン土浦にて。
 本作の監督である矢口史靖は、ハリウッド製パニック映画を『ハッピーフライト』(08)で日本製ウンチク職人映画に変換していたが、今回はディザスタームービーを家族再生コメディ映画として演出している。情報がほとんど入ってこない中で、ひとつの家族のサバイバルを描いているところも、スティーヴン・スピルバーグの『宇宙戦争』(05)に似ている。
 しかし、どこか時間が停止したかのような空間で展開される物語は、父親が離れ離れになった妻や子供たちと意外な場所で再会するような、相当にバカバカしいシーンがありながらも、日本中が停電して人々が右往左往するという、現代人ならではの「悲劇」にコメディが押され気味で、もうちょっと「笑い」が弾けていればなぁと、少々残念。まぁ、矢口が監督していなければ、単なるシリアス映画にしかならなかったのかもしれないけれど・・・。
 それでも、「この子たちの分だけでいいから、お願いします!」と人目も憚らずに叫びながら土下座して食べ物を分けてもらおうとする、小日向文世の“ダメ親父だけど頑張ります!”な演技や、どこかトボけていながらも、主婦の知恵を使って困難を切り抜ける妻を演じた深津絵里のように、登場人物たち全てがしっかりと描かれている。特に、電気がなくとも生きる術を弱り切った家族に教えことになる、たった一人で田舎に暮らすたくましい老人を演じた大地康雄がとてもイイ。
 そして、目の見えないおばあさんが暗いトンネルの道案内でお金を稼いだり、水族館の魚たちを焼いて食べることにしたり、煙をモクモクと上げながら蒸気機関車が動いていたりと、あっと驚くアイディアで観客を引きつけるところは、やっぱりいつもの矢口である。小日向が鼻血を拭いた時、千切れたティッシュが口の上にこびりつく描写も、相変わらずウマい。
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