『ラ・ラ・ランド』を観た。

Category : 劇場公開作品

 2月24日(金)、シネマサンシャイン土浦にて。
 大空からカメラが下へと移動して、渋滞するハイウェイでミュージカルが始まり、その後に主人公であるセブとミアを映し出すカットは、本作のスタイルを一気に説明しながらも、「この映画はスクリーンを見つめるあなたたちの物語ですよ」と語りかけており、それだからラストで、撮影所のセットのような舞台で展開してゆく“ありえたかもしれない人生”に、“互いに夢は叶えたけれど、選択しなかった人生”を目の前にして、無性に切なくて心惹かれるのである。
 『シェルブールの雨傘』(64)を想起させるカラフルな映像が、ロサンゼルスをまるでパリのように感じさせるが、ミアの車を一緒に探し、彼女が走り去るのを見届けた後、パーティ会場の前まで戻って自分の車に乗り込むセブを捉えたり、退屈な男とのディナーを抜け出して、セブに逢いに行くために、桜の舞い散る誰もいない夜の道を、笑顔をこらえ切れずに駆けてゆくミアの姿は、恋愛映画としてグッとくる。
 そして、グリフィス天文台で、プラネタリウムのスイッチを入れた後、2人の体が宙へと舞うシーンは、『世界中がアイ・ラヴ・ユー』(96)のオマージュでありながら、「ここまでやるか!」と圧倒された。
 後半はちょっと駆け足気味の感はあるが、ミュージカル映画がほとんど作られていない2010年代に、「よくぞやってくれました!」と叫びたくなる傑作である。
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