「ドラゴン・タトゥーの女」を観る。

Category : 劇場公開作品

 2月11日(土)、シネマサンシャイン土浦にて。
 大富豪から40年前の少女失踪事件の真相究明を依頼されたジャーナリストと、彼に協力する調査員であり天才的ハッカーの物語。
 主演がダニエル・クレイグだから、というわけではないが、光沢を帯びた黒い液体がコンピューターや女性の体を包み込むオープニングクレジットを観て、ネガ版の007みたいだなぁと思った。
 監督のデヴィッド・フィンチャーは、ヒロインの悪夢をCGで表現していると語っているが、本作でボンドばりの活躍を見せるのはヒロインである調査員のリスベットであり、クレイグ演じるジャーナリストのミカエルは、地道な調査で事件の真相に迫ってゆく。
 リスベットのトラブルとミカエルの犯人捜しを交互に描くことで、調査一辺倒の退屈な展開にさせずに観客を釘づけにし、両者が出会った後は互いの調査が描かれるのだが、二人が体を交わした後は、パートナー以上の共犯関係が映像に漂い、ミステリーからラブストーリーへと物語の比重が移ってゆく。
 ラストはなかなかほろ苦いが、『ファイト・クラブ』でも『ソーシャル・ネットワーク』でも、フィンチャー作品の女性たちはタフだった。
 本作でも、真に強いのは、困難な環境をなんとか切り開こうとする女性たちであり、男たちは旧来の価値観や過去のトラウマに縛り付けられたまま身動きも取れない。クレイグの起用は、ちょっとした皮肉だったりして。

 追記
1.物語としては、日本でも『犬神家の人々』があるじゃないか、と思うほど、新しくもなんともない。スタイリッシュな映像はもちろんだが、効果音の素晴らしさを堪能したい作品だ。
2.自分の泊まるコテージにいる猫にキャットフードを買うクレイグの姿からは、『ロング・グッドバイ』を連想し、昔の写真をパソコンに取り込んでスライドさせてゆき、人物の目線の変化にクレイグが気付くシーンは、『ブレードランナー』を思い出した。

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