「宇宙大怪獣ギララ」を観た。

Category : 劇場公開作品

 3月13日(火)、シアターN渋谷にて。
  火星ロケットが持ち帰った胞子状の物体から誕生した、怪獣ギララを退治しようとする人々の物語。
なんといっても、ギララのデザインが魅力。頭部がUFOを想起させ、気色の悪い鳴き声を発し、いかにも宇宙怪獣らしい強烈な存在感がある。
 ただし、映画はこの存在感を活かしきれていない。登場するのが物語の後半であることに加え、都市破壊も迫力がない。逃げ惑う人々に迫る、巨大なギララの足のアップや、ヒロインの目線で、窓からギララが見える場面など、インパクトのあるカットもあるのだが、行き当たりばったりにビルを破壊しているようにしか見えず、冗長なのである。タンカーをつかんで投げつけるシーンも、足元の海に波もなく、ただのプールにしか見えなかったり、ギララを巨大に見せようとするアングルが少なかったりと、いかにもミニチュアの中で怪獣の着ぐるみを撮影しました、という感じが映像に出てしまっているのだ。
 物語前半の、飛行する宇宙船をアップで撮った映像など、近年のSF映画では見られない、機械の質感のなまめかしさに思わず目が引きつけられたが、檜風呂やバーまである月の基地など、本作が製作された1967年という、現在よりも宇宙にロマンを求めていた時代背景があればこその描写はなかなか楽しい。まぁ医者が突然苦しみだしたり、いやいやながら代わりに搭乗した男がチームに混乱をもたらしたりと結構波乱含みなのだが、結局物語に何の関係もないまま終わるのが拍子抜け。恋愛映画の要素もあるのだが、エンディングは少し強引でズッコケた。無理に怪獣と結びつけることもないだろう。
 とにもかくにも、不思議な魅力のこの怪獣の姿をチラッと覗くだけでも、一見に値する映画である。そうでなければ41年後に、ギャグ映画とはいえ『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』(08)も作られなかっただろう。
スポンサーサイト

コメント:

No title

こんばんは。

ギララが劇場で見られるとは羨ましい・・・

で、実は今回映画そのものより劇場の「シアターN」の名前におおっと反応てしまいました。わたくし四国徳島の人間ですが、5年前たまたま東京出張が二泊三日で入りまして、芝大門のホテルに泊まった際いろいろ調べたら渋谷にたくさん映画館があるということを知りました。

中でも「シアターN」と「ラピュタ阿佐ヶ谷」が際立ってマニアックなラインナップだったのでそれならと宿から近かった渋谷エリアのこちらに行ってみたのです。地元じゃシネコンたった一軒しか映画館のない街にいますので、少し歩いただけであんなに劇場があるのはさすが東京だ!と思わず声に出しそうになったことを思い出します・・・

なんかホラー物をよくやっていると言う話だったのでもっと胡散臭い小屋かなと(^_^;)思っていたらずいぶんキレイな映画館だったのでちょっと驚きましたねー。

音響とかもよかったですしあの環境で怪獣映画見たら楽しいだろうなと、今回はそんなこと思ってコメントしてしまいました。その後東京出張は一度もなく(__;)このときが最初で最後の楽しい映画館巡りとなりましたが。。。

ちなみにこの映画も主題歌好きでしたよ(^^)

コメント、ありがとうございます。

 シアターN渋谷は、小さい劇場の良さを生かした映画館という気がします。
 個人的にはラピュタ阿佐ヶ谷のほうが印象深く、劇場の最前列で「海底軍艦」や「地球防衛軍」(2001~02年に円谷英二の特集やってました)、「暗黒街の対決」や「首」を観ることができたのが思い出として残っています。再び東京に来る機会があったら、ぜひ足を運んでみてください。
 エンディングで唄っているのは倍賞千恵子だったと知ってビックリしました(この映画を初めて見たのは小学校三年生のときでした。もちろんビデオでしたが)。岡田英次も出演していて、けっこうすごいことになっていたんだなぁと思いました。
 出現するときに体のヒダを光らせたり、火の玉になって空飛んだりと、平成ゴジラっぽいことしてるんですけど、どうも話が・・・ってところはあります。
非公開コメント

プロフィール

HORIDASHIDOGU

Author:HORIDASHIDOGU
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR