「バトルシップ」を観る。

Category : 劇場公開作品

 4月15日(日)、シネマサンシャイン土浦にて。
『キングダム/見えざる敵』(07)や『ハンコック』(08)で、銃声がいいなぁなどと思って観ていたため、SFアクションである本作で、監督のピーター・バーグはさぞや激しい音を劇場に響かせてくれるかと思っていたら案外おとなしく、少し拍子抜けした。
 だからといって音への拘りがなくなったわけではない。勢いよく波を切って前進する駆逐艦のバックに流れるロックのリズムや、人類側の警笛にエイリアンの戦艦が耳もつんざくような音で艦船のガラスを粉砕するシーンなど、音を効果的に使用しているのである。
 極めつけが、現在では記念艦となったミズーリ号を再び“バトルシップ”にする時にガンガンと鳴り響く音楽と、エンジンのかかる威勢の良い音を聴いた老人が「いい音だ」と船の健在ぶりを確認するシーンだ。戦艦の扱いを心得ているジイサンたちと教えを乞う若造たちの、これから始まる逆転劇を予感させてワクワクするではないか。
 その逆転劇もCGを使うならこれくらい戦艦を動かしてくれなきゃって程の爽快感で手に汗握らせてくれるが、海上での戦いと陸上での通信基地破壊のカットバックが間延びしているため、イマイチ盛り上がらない。多くの登場人物を物語に組み込もうとしてはいるものの、それぞれの活躍が中途半端なのだ。
 律義さが仇となっているのは作品全体にも当てはまることで、冒頭で主人公のやんちゃぶりに時間を割いているため、物語の本筋に入るまでがやたらと長くてダレるのである。丁寧に主人公を描きたいのは理解できるが、もう少しタイトにまとめたほうが作品のテンションも上がっていたのではなかろうか。
 とは言うものの、全体として大味ではあるが、押さえどころを外さないアクションと所々に挿入されたユーモアによって、気軽に楽しめるお祭り映画にはなっている。
 そう言えば、日本人艦長が“サマーキャンプ”と言ったのをアメリカ人である主人公が聞き取れなかった場面には笑ったが、ここでも“音”がモノをいっていた。
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