「デンバーに死す時」を観た。

Category : DVD

 6月15日(金)、DVDにて。
 昔のボスからの仕事に失敗し、巻き込んだ仲間を助けるために奔走する、元ヤクザの物語。
手を広げる気味に街を歩くアンディ・ガルシアの立振舞いがいい。バーでヒロインに声をかけ、電話番号をカフスに書かせながら、髪の香りをそっと確かめるシーンなど、この俳優の持つ品の良さがなければ、相当下品なものに成り下がっていただろう。ヒロインを演じるガブリエル・アンフォーも美しい。彼女の部屋の前での二人のやりとりは艶っぽく、そしてかっこいい。
 また、ギャングのボスを取り巻く少々間抜けな二人組は「三つ数えろ」のようだし、観覧車の下で仲間と会うシーンは「第三の男」を想起させ、名作へのオマージュも楽しいし、全編に漂うハードボイルドな雰囲気もなかなか良い。
 ただし、タイムリミット・サスペンスであるにも関わらず、物語に緊張感がなく、ズルズルと進行していくのが、どうにもつまらない。人と人との関係が密接な、デンバーという街の空気を活かした犯罪映画にしたかったのかもしれないが、こちらも登場人物同士の摩擦が中途半端で、物語へのメリハリになっていないのである。アクションも鈍重だし、仲間への仁義にあふれたガルシアの行動もイマイチ浮き上がってこない。
 それでも、犯罪者たちの“夢”が叶ったラストは、静かな余韻を漂わせており、後味はそう悪くない。死体をサンドバック代わりに殴っているようなイカレた強盗を、トリート・ウィリアムズが演じているのが意外だった。
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