「デンジャラス・ラン」を観た。

Category : 劇場公開作品

 9月9日(日)、シネマサンシャイン土浦にて。
 CIA副長官役でサム・シェパードが出演しており、そういえば『ソード・フィッシュ』(01)でも政府関係者を演じていたなぁなどと思いながら映画を観ていたが、主演のデンゼル・ワシントンは、『トレーニング・デイ』で新人を危険な捜査で叩き上げていたし、彼と供に命がけの逃避行を繰り広げるライアン・ゴズリングも、『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』(07)で孤独な決断を迫られる捜査官を演じていた。まるで役者たちの過去の出演作とイメージがダブるような配役なのである。
 それは映像にも言えることで、サイドブレーキやシートベルトを使った、小技の効いたカーチェイスや、細かいカット割りで描かれる、目まぐるしいまでの肉弾戦は、まるで「ジェイソン・ボーン」シリーズのようだが、撮影監督であるオリヴァー・ウッドこそ、そんな全シリーズを担当してきた人物であるし、劇場プログラムを読むと、監督のダニエル・エスピノーサ本人が、ウッドからの影響を告白しているのである。
 このような、一見目新しさを感じさせない本作で最も際立ったのが、アクションを彩る「瞬発力」と「粘り」だろう。ワシントンが追手の首を瞬時に捻じ曲げるシーンで、彼の動きの素早さに観る者の目を釘付けにさせながらも、ゴズリングが敵から情報を引き出すために何度も何度も殴りつけるシーンの、思わず顔をしかめたくなるようなジワジワとした緊張の相乗効果が、映像にパワーを与えている。
 ただし、展開が少し勿体ぶっているため、物語のスピードがいささか遅くて時折退屈してしまうのが残念。エスピノーサには、ヒリヒリした展開が魅力の『コラテラル』(04)を参考にしてほしかった。この作品も、絶体絶命の環境の中で、弱い立場の者が敵対する強い相手から徐々に勇気をもらって成長してゆく物語だった。
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